笑顔に触れた風は笑顔のうたを どんなに遠くても伝えるから 咲く花のように顔をあげて...
綿菓子の袋のようにポンポンと跳ねてくる 母さんと父さんの手のあいだにぶらさがり...
曇り空の灰色一色の片すみに それなら自分が色彩になる...
どこからかあたたかなぬくもりがおくられて 長い長いマフラーのつながるところ...
するりと抜く 半身だけ夕焼け色のTシャツ 竿の地平線に夕陽埋もれる...
晩秋の朝陽の位置で輝く錠に いま謎解けたひとつの解 一本の時間の鍵をすべり入れる...
とにもかくにも光を浴びに外に出る また会えたねと花ひとつひとつが笑顔でむかえる...
乱れ咲く花を光のように浴びながら ここはどこだろうと 声をあげて目を覚ます...
言の葉を鋭い彫刻刀にみたてては 今日という日の版画を楽しむ...
ガラスキの電車の車両を 特大のスノボーにみたてバランスをとるヘッドフォンたち...
木枯らしを寄り添うようにさけながら 紫式部光る汗だよおしくらまんじゅう...
風でまわる大きな羽があるのならば 夢でまわる透明な羽がきっとあるはず...
影は汚さない 影はとどまらない でもだれかがこころの片すみで しっかりとつかんでいる...
来たときも行くときもなにも持ってはいないのだから 霜月の宵に銀の三日月 目を細めて輝く...
紅のさざんかの花に見守られ 朝陽のように輝く笑顔 両手にしあわせ七五三...
記念日のいつもの道をただ通う あたたかな背中を感じ 振り向けば満面の笑み朝陽...